今回は
GOTiさんのディールについて、
私はウニとフォアグラの文字に負けて即買いしてしまった
Silver.gさんのディールはなぜ完売しなかったのかを
少し考察してみます。
1. サービスの強い土地柄
いちばん最初に考えたのは、
恵比寿周辺を生活範囲にしているユーザーが少なかったのではないか?
という仮説から考察します。
【渋谷】
08/04
もうもう喰空:200+100/300枚(5,200円→2,500円)
08/12
Betterave:180/200枚(4,000円→2,000円)
【恵比寿】
08/06
Silver.g 恵比寿店:48/200枚(6,000円→3,000円)
08/15
Ebisu-ASOVIVA:53/100枚(3,000円→1,500円)
【中目黒】
08/14
Saraswati:14/100枚(3,610円→1,500円)
Saraswatiさんについては、
駅からの時間が原因として考えられるとしても、
渋谷と恵比寿で此処まで売れ行きに差が出るとは…
2. 不明瞭な料金設定
改めて各サイトに記載されている
コースメニューを見たところ特別メニューのため
同じプランはありませんでした。
そこで、
メインがイベリコ豚か黒毛和牛かが異なるのみの
Chef's Special Courseと比較してみます。
仮にメインが同一料金で料理は5,000円だと仮定して、
ワンドリンクについてはシャンパンを選べば1,200円なので、
表記の6,000円という金額に妥当性は出るものの、
少しだけ不安になってしまいます。
3. 飲み物という障壁
また今回伸び悩んだひとつの原因としては、
ワンドリンクつきではあるもののその後の飲み物の代金を考えると、
前回の買う条件から外れてしまっています。
ただ、
上記の条件を
Ebisu-ASOVIVAはクリアしている以上、
もっと売れてもいい安さとも言えるのですが…
4. まとめ
a. リーチ力不足の改善
リーチ力不足の対処策としては、
生活圏の人々を破格プライスのディールで呼び込む手法に
尽きるのではないでしょうか。
まさにGOTiさんの得意の
500円ディールもしくは、
人気のある
焼肉ディールなどでユーザーの心を掴んで行くことが、
必要なのではないでしょうか。
ただし、これだけサービスが多くなってくると、
他サービスが提供していない地域に集中してユーザーを集めた方が、
効果的とも思います。
b. 価格に透明性を出す
また50%off以上に比重を置くために、
二重価格問題は生じているように感じます。
ユーザーは50%offだから買うのではなく、
「お得だから買う」という大前提が抜け落ちてしまっている
ように感じます。
もっと言えば、
パッと見てお得かどうかわからないもの、判断の付かないものは、
購入の選択肢から消えてしまうということです。
もしかしたら、
特別メニューについてはグルーポン型クーポンよりも、
通常の紙媒体が適しているのかもしれません。
c. ユーザー側に選択肢を与える
現在ではGroupMallさんだけ行っているようですが、
飲み放題を希望すれば付けられるというオプションがあるだけでも、
ひとつの購入動機となりえるのではないでしょうか。
飲み放題についても、
1,000円・1,500円・2,000円くらいで内容を選べるようになれば、
一緒に行く人やシチュエーションによってクーポンを買った後で、
考えることができるようになります。
この辺りについては、
システム上サービス会社へフィーが発生しない部分となるのと、
そもそも店舗側で飲み放題にパターンがない場合もあるので、
難しいかもしれません。
d. ディールへの反響に耳を傾ける
twitter上で興味を持ってRTしてくれている人へ、
思い切って御伺いを立ててみてもいいかもしれません。
【RTする理由】
1. 面白いディールだから(購買意識:低)
2. 何らかの点が引っかかっているものの興味があるから(購買意識:中)
3. 誰と行こうか迷っているor一緒に行く人を探しているから(購買意識:高)
4. 買ったことを伝えたいから(購入済)
大切なポイントは、
2の人をいかに購入に繋げられるか…
このターニングポイントを超えられたディールのみが、
SOLD OUTとなるのです。
初速が早いディールは考える余地もないために、
2が3を通り越して4になってしまう事象が起こっているのではないでしょうか。
買いが買いを呼ぶ仕組みだからこそ、
波の起こし方という点ではサービスのメディア力と祭りはひとつ大切なのですが、
ディールの魅力をいかに簡潔に伝えられるか…
其処にあるような気がします。