最近のディールに関して、
ユーザー側から割引率50%の信憑性が見えづらいものが
多発してしまっているように感じる声が増えているので、
その店にフォーカスを当てて行きたいと思います。
1. 50%以上割引く必要はあるのか?
私の一意見から先に申し上げると、
50%以上割引いてくれること自体は嬉しいのですが、
本質的ではないと考えています。
サイト側が半額以下で買えると呼び込んでしまったために、
ユーザーも目線がその金額の正当性に対してフォーカスを向けるようになり、
特別プランの妥当性のなさを指摘されています。
その根底にあるのは、
サイトと店舗が『フラッシュマーケティング=50%offが当たり前』に囚われすぎて、
第一の顧客であるユーザーを置いてけぼりにしてしまっていることに、
気付けていないことが一番の問題のように感じます。
ユーザーが本質的に求めているのは、
市場価格(HPや関係サイト)と比較した上での『お得感』だからこそ、
比較できない50%offに敏感になっている気がします。
現にPikuさんの
BLUE MAN GROUP IN TOKYO ブルーマン東京公演事務局は、
16,800円→9,900円(41%off)と高額で割引率も40%ながら、
1,600枚ものクーポンが成立しているということは、
ひとつの証明となるのではないでしょうか。
2. ユーザー側が感じていること
ユーザーはディールに対して、
買った金額や割引率に関係なく『金額算定』を行ってます。
定価6,000円が50%offの3,000円で購入した場合でも、
あくまで『6,000円の価値はあるのか』が次回の来店の判断材料となり、
4,500円と判定されてしまった時点で次回の来店はないのです。
定価10,000円が50%offの5,000円で訪れて、
やはり10,000円以上の価値があると感じた際には、
年に1回あるかないかであっても大切な場面で来てくれたり、
いいクチコミを流してくれる立派なお客さんとなりえるのです。
最大級のおもてなしをして、
来たいと感じていても金額面がネックであれば、
廉価プランもある旨を伝えることが出来るはずなのに、
『どうせ単発のお客さん』と割り切ってしまっているように感じるのが、
少し残念でなりません…
本当にサイトもしくは店舗でリピーターになって欲しいのであれば、
他のお客さんと同じ扱いをするべきではないかなと私は思いますし、
なぜ再び来てくれないのかを聞く絶好のチャンスのように思うのですが、
どうしてそのチャンスを生かせないのかなとも感じます。
3. まとめ
グルーポンの魅力は?と最近聞かれた際に、
私はこのような答え方をしています。
私がなぜクーポンを買うかと言えば、
いつも費やしているコストと変わらないのにワンランク上の体験が出来るため。
もしあなたがコンビニでいつも飲んでる発泡酒を買うときに、
ほぼ変わらない金額でその日限定でプレミアムモルツが買えたら、
当然買いますよね?
もしガリガリ君を買うお金に15円乗せて、
ハーゲンダッツのアイスクリームが買えてしまうなら、
やぱりハーゲンダッツを選びますよね?
決して使わなかったお金を使っているのではなく、
使う予定だったお金のパフォーマンスを向上させるために、
クーポンを買っているのです。
『買う』という動機付けが、
次回も奮発してプレミアムモルツになるのか、
それとも発泡酒にするのかという悩みを
ユーザーに与える…
このように、
本来選択肢から一度は消えていたもの
もしくは選択肢になかったものを選択肢として
認識させることに意味があるのです。
またクチコミは、
ブログやtwitterなどを通して悪い情報であれば、
悪い情報であるほど広がります。
だからこそ、
その一発勝負でポテンシャルの最大限を発揮することが
求められているということを忘れてはいけません。